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小さなリングに、おくるみを

小さなリングに、おくるみを

贈りものは、パッケージを解く前から始まっているのかもしれません。
手に取ったときの感触。リボンをほどく時間。包みのなかにあるものを想像する、ほんの短い間。そうした一つひとつもまた、贈りものを受け取る記憶の一部になります。

赤ちゃんの誕生を記念する、小さなベビーリング。いつか成長したお子さまへ手渡される日まで、大切にしまっておくものだからこそ、その包み方について、あらためて見直すことにしました。

変えないものと、変えるもの



2023年、オンラインストアのリニューアルに伴い、私たちはブランドの世界観を見直すことに。ものの輪郭を静かに伝えること。余白を残すこと。上質さのなかに、知性が感じられること。『cobaco for baby』もまた、そうしたブランドのあり方に沿うよう、写真やウェブサイトの表現を少しずつ整えてきました。

一方、パッケージは以前の姿を引き継いだままでした。

そこからおよそ3年。ベビーリングらしい柔らかさは残しながら、ブランドの佇まいに自然とつながるものへ。ようやく、パッケージのリニューアルに着手します。

ベビーリングに、おくるみを



今回、パッケージデザインをお願いしたデザイナーから、いくつかの案をいただきました。そのなかのひとつが、桐箱を布袋に収め、リボンで結ぶというもの。
これまでは、ベビーリングと記念プレートを収めた桐箱を、赤ちゃんのイラストを印刷した薄葉紙でくるんでいました。新しいパッケージでは、桐箱そのものは変えず、布袋に収めてリボンを結びます。

その案を見たとき、私たちはすぐに「おくるみ」を思い浮かべました。

赤ちゃんの身体を布で包む習慣は、何千年も前から、さまざまな土地で続いてきたといわれています。時代によって形や考え方は異なりますが、布で小さな身体を包むことには、健やかであってほしいと願う人の思いが重ねられてきました。

布で包み、守る。

その素朴な所作が、家族の記憶を託されたベビーリングに、よく似合うように思えたのです。

端正さのなかに、愛らしさを



布袋には、織り目の細かな生地が選ばれています。薄く軽やかな生地でありながら、端正で上質な表情を持つ素材です。

リボンの幅はおよそ20mm。やや太めのリボンによって、端正な佇まいのなかに、ベビーのための贈りものらしい愛らしさが加えられています。

リボンをほどき、布袋から桐箱を取り出す。そのわずかな手間が、箱を開くまでの時間を、少しだけゆっくりとしたものにしてくれます。

 

包みの中央に、赤ちゃんを



パッケージのリニューアルにあわせて、メッセージカードも見直すことに。

これまで桐箱の底に収めていたカードは、新しいパッケージでは布袋の中央に添えられます。包みの印象をつくる役割も担うことから、薄い紙ではなく、しっかりとした厚みのある特厚紙が選ばれました。誕生石ポストカードにも使用している、物体としての存在感を感じられる紙です。

カードに描かれている赤ちゃんは、アニメーション作家・和田淳さんによるもの。『cobaco for baby』のために描かれたオリジナルイラストです。

この赤ちゃんの姿は、これまでのパッケージからそのまま受け継ぐことになりました。ただし、よく見ると、まつげが数本加わっています。以前よりもわずかに目力が増しました。

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変わらず受け継いだものと、新しく加わったもの。

ベビーリングと記念プレートを守る桐箱も、そこに記された家族の記憶も、赤ちゃんのイラストも、これまでと変わりません。その外側に、新たに一枚の布が重なりました。

大切なものを包み、守り、いつか誰かへ手渡す。

新しいパッケージが、ベビーリングに込められた思いとともに、ご家族の時間に寄り添うものになりますように。