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リングサイズ選びの手引き

リングサイズ選びの手引き

これまで何百件とご相談を受けてきたリングサイズ選びのお悩み。人によって、指のかたちや着用感の好みもさまざま。「ここだけは押さえておきたい」ポイントをまとめました。

「ぴったり」がぴったりじゃない

アトリエでお客さまと一緒にサイズ選びをしていると、そもそも日ごろ身につけているリングのサイズがぴったりではなかったり、かなりゆるいサイズを「ぴったり」だと思われている方がすごく多いことに気づかされます。

「この指輪、サイズぴったりなんです」とおっしゃる手持ちのリングにあしらわれた一粒ダイヤが指の腹の方にひっくり返っていたなんてこともありました。実際にサイズを測っていくと「ぴったりだと思っていたサイズ」より1−3号くらい小さいサイズに行き着くこともしばしば。

(特にメール上で)サイズのやりとりを行う際には、お客さまの「ぴったり!」という言葉をあまり鵜呑みにしないことにしています。そもそも「ぴったり」という言葉自体がとても主観的なもの。人によって解釈もバラバラなため、サイズ選びにおいては、鵜呑みにしてはいけないワードだったりします。

では、どうやって「ぴったりなサイズ」を見つけていけばよいのでしょう。確認したいポイントが2つあります。

POINT01: 関節の通り具合

リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL

まずは「関節の通り具合」です。関節を通らないことにはリングを身につけることができません。けれど、ただ通ればよいというものでもありません。

「関節に多少ひっかかりは感じつつ、でもストレスなくつけ外しができるサイズ感」が理想です。

関節を通す際に多少ひっかかりがないと、身につけているときにスルッと抜けてしまい、気づかないうちにリングを紛失してしまったということになりかねません。指のタイプにも寄りますが、リングが関節をスルスルと通ってしまうような場合は要注意です。(「関節が出っ張っているタイプ」の場合は特に気をつけたいポイントです)

あとは、「つけ外しのストレス」について。おそらくリングを身につけるときより、外すときの方が苦労するという方が多いと思います。原因は「関節まわりの皮膚」。指元まで身につけたリングを外そうとするときに、関節周りの皮膚を巻きこむため、抜けづらく感じるのです。

 リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL

リングを外す際は、関節の腹(裏側)の部分からリングを押し上げるようにして、たまった皮膚を逃がすすきまをつくると抜けやすくなります。
つけ外しのときのストレス具合や感じ方は人それぞれ。サイズゲージで前後1号でよく比べながら、どのくらいなら大丈夫かご自身で見極めてください。

POINT02: 指元でのフィット感

リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL

もうひとつのポイントは「指元でのフィット感」です。確かめていただきたいのは「リングを指元で回したときの摩擦感」と「グッパーしたときの圧迫感」。

特に石つきのリングだと、指元でくるくると回ってしまうようなゆるゆるのサイズを選んでしまって、気がついたら石が裏を向いてしまっていたなんてことになりかねません。リングを回したときに「キュッキュッ」とある程度の摩擦を感じるくらいが理想です。

 リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL

リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL

逆に締めつけがきつすぎるのもダメ。サイズゲージを指にはめた状態でグッパーしていただき、手をグッとにぎった状態で圧迫感を感じるかどうかも確認してください。圧迫感があるようでしたら、サイズを上げたほうがよいかと思います。

「あれも」「これも」は望めない

「関節の通り具合」と「指元でのフィット感」にさえ気をつければ、ベストなサイズが見つかるのか。答えは、ノーです。そもそも「あなたにとって完ぺきなサイズ」を見つけることは至難の業です。

たとえば、関節出っ張りタイプの方が「つけ外しもしやすくて、指元でもすごくフィットするサイズがいい」と希望されても、その要望にお応えすることはほぼ不可能。その上で、「ベターなサイズ」を見つけていく必要があります。

いつもお伝えしているのは、「優先したいポイントは何か?」をまず決めてくださいということ。

「飲食の仕事をしていて、頻繁にリングのつけ外しをしないといけない」なら、指元でのフィット感は多少犠牲にしても、つけ外しのしやすさ優先で選ぶ必要がありますよね。
「基本的にはずっとつけっぱなしにする予定。多少つけ外しに苦労しても、リングが指元でくるくる回らないようにしたい」なら、関節をなんとか通って指元ではしっかりフィットするサイズを選びたいです。

サイズ選びにおいて、あなたが優先したいポイントは何でしょう?
あなたのライフスタイルにあったリングサイズをみつけてください。

 

TOPIC01: 見た目をとるか、つけ心地をとるか

当店のリングは細身のものが多いこともあって、「指がムチムチしているから、リングが食いこんでみえないか心配」というご相談をいただくこともしばしば。

つけ外しのしやすさや指元でのフィット感と比べて、よりご本人の捉え方次第となるお悩み。たとえば、「リングが完全に食いこんで見えないようにしたい!」となると、人によっては、つけ心地の理想サイズよりもかなり大きいサイズを選ぶことになってしまいます。

どこまで食いこみ感を許容できるか。サイズゲージで確かめながら、納得のいくラインを見つけていただく他ありません。

TOPIC02: むくみがひどくて


指がむくんだときにきつくなったりしないか気にされる方も多いです。時間帯によって、±1号くらい変わってくる方も実際にはいらっしゃいます。日頃からむくみが強くでるという方は、むくみが出やすい時間帯にもサイズを測ってみてください。

夕方や朝起きてすぐ、お酒を飲んだ後、疲れが溜まっているときなどは、手がむくみやすいです。こうした「イレギュラーなむくみ」は、サイズを見誤る原因になるため、すこし時間をおいてからあらためてサイズを測ることをおすすめします。

また、産前産後などのむくみが出やすい時期には、正確なサイズがわかりづらい場合があります。サイズの優先度が高い場合はオーダー時期を調整するなどしてみてください。


TOPIC03: もし太ったら…


「将来、もし太ったら…」気にされる方、とても多いです。
その際によくお伝えするのですが、当店でリングのサイズ直しをされる方のおよそ8割が「サイズダウン」を希望されます。つまり、「思ったよりサイズが大きかった」となる方が圧倒的に多いのです。なので、基本的にはあまり気にせず、「いまぴったりのサイズ」を選んでみてください。


TOPIC04: 抜くなくなったらこわいこわい病


まだサイズに余裕がありそうな場合でも「抜けなくなったらこわいから」とはめられなくなってしまう方がいらっしゃいます。余裕のある段階でサイズ測定をやめてしまうと、前後のサイズの比較ができなかったりして「ぴったりのサイズ」を見つけることが難しくなってしまいます。

いつも「入れば、抜けます」とお伝えしています。ある程度まではこわがらずに身につけてみて、しっかりと確かめるようにしましょう。

※ただし、リングの試着をしずぎて指が腫れてきたりすると、当初つけ外しができていたサイズでも抜けなくなったりすることもあります。痛いと感じたら無理をせずストップしてくださいね。(もし、抜けなくなったら、石けん水を使ってみてください)

サイズの測り方のコツ

リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL

「つけ心地」や「つけ外しのしやすさ」などは比較することで実感しやすくなります。リングサイズゲージでサイズを測るときは、すこし大きめのサイズから試していき、1号ずつ(あるいは0.5号ずつ)サイズを小さくしていきます。「ここのあたりがいいかも」というおおよそのサイズが見つかったら、前後1号ずつを比較のため、試してみてください。

これまでリングを身につけたことがほとんどない方などは、そもそもリングを指にはめるだけで手に違和感を感じることもあります。できれば、少しの間、サイズゲージを身につけたままにしてみてください。5分、10分でも身につけていると指がリングに合わせようと、馴染もうとしていきます。つけはじめは違和感があったり、「すこしきついのかな」と思っていたけれど、すぐになんとも気にならなくなったというケースもよくあります。

サイズ選びに迷ったら…

リングサイズ選びはほんとうに難しいです。見た目重視の方もいれば、つけ心地を気にされる方もいます。なので、これらはあくまでも参考としてご覧いただけたら。

リングをお買い求めいただいた方には、無料でオリジナルリングサイズゲージの貸し出しも行っていますのでどうぞご利用ください。

 リングサイズ選びの手引き|cobaco BRIDAL


サイズ選びに迷われたら、気軽にお問い合わせください。その際「指のタイプ」「ふだんつけているリングの幅や厚みなど・その着用感(朝はぴったりだが夕方になるときついなど)」「1つでつけるか重ねづけするか」「つけ外しが多いか、つけっぱなしにする予定か」などなど、できるだけ詳細にお教えいただけたらと思います。

みなさんのサイズ選びがより納得のいくものになりますように。