STORY01:イニシャルのつなぎ方
家族や大切な人のイニシャルをならべて刻印。当店では定番となる刻印内容も、そのつなぎ方に個性が現れます。
夫婦のイニシャルを「+」で、お子さんのイニシャルを「=」でつないだ数式のような刻印。
ふたりのイニシャルのあいだにハートを挟んで。
お父さんとお母さんは大文字、子どもたちは小文字でイニシャルを使い分けています。
STORY02:生まれてくる我が子へ
ベビーリングに赤ちゃんへのメッセージや思いをこめた刻印をしたためる。ながいながい時間をかけた親子のコミュニケーション。20年後、その刻印に触れたとき、なにを感じるのでしょう。
ベビーリングへの刻印としてご依頼いただくことの多い「Many Happy Returuns」。直訳すれば、「多くの幸せがありますように」、実際には「お誕生日おめでとう」という意味合いで使われるメッセージです。
赤ちゃんの産まれた時間・体重・身長をリングに刻む方も。
STORY03:メッセージを身につける
時にジュエリーは心に作用することがあります。Amulet Ringのように、古来からお守り代わりに身につけられることも多くありました。当店でも、自身へのエールとしてのメッセージをリングに刻む方がいらっしゃいます。
「never forget 2021」。記憶に留めておきたい、何か特別な思い出・出来事があった年なのでしょうか。強い意志を感じるメッセージ。
コロナ禍に多く見受けられたメッセージが「take it easy」。世の中が重たい空気に覆われるとき、「気楽にいこうよ」というメッセージを身にまとうだけで心がすこしかるくなる。そういう作用がジュエリーにはあると思います。もうひとつのリングには「love me as I am(ありのままの私を愛して)」。映画や音楽の表題に使われることも多いメッセージ。好きな言葉を刻む方も多くいらっしゃいます。
STORY04:贈り物に思いをこめて
プロポーズの際に渡すリングを求めて、アトリエにお越しくださったYさま。リングになにかメッセージをこめたいとのことで、いろいろと候補を出していくなかで、最終的にたどり着いたのが「grow old with me(一緒に歳を重ねていこう」でした。あのジョン・レノンがオノ・ヨーコに贈った楽曲の表題でもあります。ジョンはそう歌った後、「The Best is Yet To Be(最高の時は、まだこれから)」と続けます。未来への前向きな視線が感じられる素敵なメッセージだと感じました。
STORY05:節目の年に
20代から30代へ、30代から40代へ。大きな節目を迎えるとき、何か記念になるものを残したくなるもの。「40th birthday」のように、節目の誕生日を刻む方もいらっしゃいます。
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刻印文字をすこしでも大きく
1mm幅のリングやベビーリングなどは、刻印する文字の大きさもリング幅に合わせて小さくなります。そのなかですこしでも文字全体を大きく刻印したいとなった場合、すこし工夫が必要になってきます。
まずはこちらの刻印例をご覧ください。名前の部分が「HANA」と大文字で刻印されています。誕生日の日付から名前まで文字の上下の幅が揃っているから、文字全体が等しい大きさで刻印されています。
次にこちらの刻印を見てみてください。大文字と小文字が組み合わさった刻印例です。注目していただきたいのは小文字「y」の部分。
さきほどご覧いただいた刻印例「2018.5.10 HANA」に比べて、「Always with you」という刻印例では、「y」の文字が下線よりも下にはみ出しています。
「y」の下にある青いラインに合わせてリングの内側に刻印されるため、「y」の文字が入ることで全体がひとまわり小さく刻印されるのです。
刻印したい文字に「y」や「g」のような文字が含まれる場合は、「Y」や
「G」のように大文字表記で揃えた方が、文字全体がリング幅いっぱいに刻印されて肉眼で読みやすくなります。
刻印内容で迷ったときの参考のひとつにしてみてください。
※リングを撮影する角度によって刻印の入り方に濃度差があるように見えますが、実際には一定の見え方で入っています。