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K10とK18、素材の違い

K10とK18、素材の違い

STUDY01:K10やK18の「K」とは

ジュエリーショップや雑誌などでもよく目にするK10やK18という記号。cobacoでも、K10とK18を中心に取り扱っています。

「K」とは金の純度を示す単位「karat(カラット)」の頭文字。ジュエリーに金がどのくらいの割合で含まれているのかを表しています。ちなみに、ダイヤモンドなどの宝石類の質量を表す「カラット」の表記は「carat」。頭文字が「C」となり、まったく別の単位ですのでご注意ください。

金の含有率は、「K18」で75%、「K14」で58%、「K10」で41.7%。ちなみに、「K24」は金が100%、つまり”純金(じゅんきん)”を表します。プラチナやシルバーよりは硬いけれど、非常に繊細でやわらかい金属のため、K24(純金)のままジュエリーとして仕立てることは一般的ではありません。

やわらかく変形のリスクが高いとなると、日常使いには不向き。そこで、「K18」や「K10」といった素材の出番となります。金に他の金属を配合することで強度を高めるわけです。

どのような金属を加えるのかは地金の製錬・精製を行っている工場によってさまざまですが、一般的にはシルバーや銅が配合されることが多いです。ピンクゴールドの場合なら、銅が多めに配合されるなどし、色合いが調整されます。

知っているようで知らないK10とK18の違い

 

STUDY02:色も強さも違う、K10とK18

K10とK18。どちらの方がいいというわけではないですが、それぞれに特性があります。

K10はK18よりも強度があり、変形しづらくキズもつきにくい。ただ、硬さがある分衝撃にあまり強くありません。強い衝撃、特にピンポイントでの衝撃などが加わると割れやすくなります。また、酸に弱く、こまめに手入れをしないと変色しやすいです。
特にピンクゴールドは配合されている金属の影響で変色しやすいため、やや注意が必要です。ただ、「K18」に比べればお求めやすい価格のものが多いため、ジュエリー初心者の方でも取り入れやすいと思います。

K18は金の含有率が高いため、変色しにくく、K10に比べ輝き方も違います。また、K10よりもアレルギー反応が出にくいと言われているため、アレルギー体質の方はK18の方が安心してつけられるかもしれません(※すべての方にアレルギー反応がでない訳ではありません)。
K10よりやわらかいため、細いネックレスチェーンなどでは扱いに気を使いますが、裏を返せば靱性(じんせい)があるということ。衝撃が加わった際にK10に比べ割れにくいのもK18の特性です。

知っているようで知らないK10とK18の違い|cobaco

ちなみに、cobacoではリングを中心に、通常のK18よりも硬く曲がりづらい「K18ハード」という素材を使用しているアイテムも展開しています。K10のような硬さと、K18がもともと保っている靭性の高さを兼ね備えた素材です。興味のある方はこちらのページも覗いてみてください。

 

STUDY03:ブランドによっても異なる、ゴールドの色合い

K10とK18、どちらも色合いは同じなのでしょうか。実は、K18に比べK10の方が、ピンクゴールドではややピンク味が強く、イエローゴールドでは少し淡くやわらかい色合いになります。

K10/K18イエローゴールド色合い比較

K10/K18ピンクゴールド色合い比較

そして、K18ハードでは、イエローゴールドでもピンクゴールドでも、通常のK18に比べて、より淡い色合いになります。

左:K18ハードイエローゴールド 右:K18ハードピンクゴールド

ブランドやショップによってもすこしずつ色合いは変わってきます。cobacoでもジュエリーのデザインにあわせて色の配合を変えています。

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K10とK18。きちんとお手入れしていれば、どちらもながく身につけていただくことができます。ご予算や色味の好み、手持ちのジュエリーとの相性、身につけるシーンなどを考慮に入れながら、お選びいただければと思います。