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敷きつめられた極小ダイヤモンド

敷きつめられた極小ダイヤモンド

SCHEME01:繊細さと存在感の両立

敷きつめられた極小ダイヤモンド|cobacoのアイテムができるまで

0.0014ct、直径1mm以下。メレダイヤと呼ばれる小さなダイヤモンドのなかでももっとも小さい部類に入る極小ダイヤモンドを敷きつめたマイクロパヴェダイヤモンドジュエリー。目指したのは繊細さと存在感の両立でした。
※パヴェ(pave)は、フランス語で「敷石」や「石畳」を意味します。

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ダイヤモンドをどれほど敷きつめるか。当初、設計したのは「3周・直径4.0mm」という仕様。ただ、「その直径だと極小サイズのダイヤモンドでも3周は難しい」と工房の職人から難色を示されます。何度も職人とやりとりをし、0.1mm以下の調整を繰り返し検証していくなかで落ち着いたサイズが直径4.4mmでした。

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出来上がってきたリングの鋳造用原型。トップのサイズとのコントラストが感じられるよう、1mm幅の細身リングとして仕立てることに。

SCHEME02:極小だからできること

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極小ダイヤモンドを用いることでトップの直径だけでなく、高さ(厚み)も抑えることができます。おかげで、存在感はそのままにすっきりとした印象に。なにより引っかかる心配も少なくなり、日常使いに適したかたちに仕上げることができました。

SCHEME03:輝きを隅々まで

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通常、ラウンドシェイプをしっかりと打ち出すために地金の枠であらかじめ円形に囲いダイヤモンドを敷きつめることが多いパヴェデザイン。あえて枠で囲わず、隅々までダイヤモンドを敷きつめました。トップのサイズ感に反して、存在感のある輝きを感じることができます。

SCHEME04:どんな耳にも適した位置 敷きつめられた極小ダイヤモンド|cobacoのアイテムができるまで

もっとも頭を悩ませたのは、ピアスポストの位置。多くのジュエリーブランドでは、トップの上部にポストがつきます。耳たぶが先細ったかたちをしている方が身につけた場合、トップが耳からはみ出てしまい、うつくしく見えません。どのようなタイプの耳であっても、うつくしく身につけていただきたい。そのためには、トップがしっかりと耳に収まる必要があります。

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周囲の方々に協力を仰ぎ、平均的なピアスホールの位置を検証したところ、大半の方が耳たぶの下部に穴を開けていることが判明。耳たぶのなかにトップがしっかりと収まるよう、トップ中央にポストをもってくることに。存在感はありながら、同時に耳元がすっきりと見えるようになりました。